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はしれ、ひかれ!

女優

祷 キララ

友達のライブを観に行った。

対バン形式で、最後が彼女のバンドだった。たぶん私が生涯で最もライブに行っているのは、彼女のバンドだと思う。私から行きたいと連絡することも多いのだけれど、昨日のライブは観にきてと連絡をもらった。何度か行ったことのあるホールだった。

1階はオールスタンディングで、お客さんでいっぱいだった。関係者席は2階にあって、座って聴くスタイル。ありがたくそわそわと座っていたのだけれど、彼女のバンドが登場すると、その1音目から身体の芯がガーン!!と揺さぶられて、いてもたってもいられなくなり、曲が終わると階段を駆け降りて1階のお客さんたちの渦にとびこんだ。

彼女のことを人としても好きだし、つくる音楽も大好きだ。フロアに集まる人たちと、鳴り響く音楽に思いっきりのりまくる。彼女の宝物が、ロックンロールが、音に乗って飛んでくる。色んなことを思い出す。目の前のすべてに胸を打たれる。疲れていたはずなのに、身体も心もきらきらと明るくなる。ホール中が彼女たちのエネルギーに共鳴して、ゆれて、光って、笑っていた。

アンコールの最後は、「はしるこども」という曲だった。ライブでこの曲を聴くといつも、光の中を一心にはしるこどもたちのイメージが浮かんでくる。はだかで、はだしの、輝く命たち。それは音楽を鳴らし続ける彼女たちで、毎日を生きる私たちで、それは、今ここにいる、私なんだと思えてしまう。音楽は続く。真っ白な光がステージを照らす。光に向かって、私は踊る。

リーガルリリー、10周年おめでとう!

ほのかちゃんのことを、いつかこの連載に書きたいと思っていたんだけれど、昨日のライブがあまりにかっこよくて衝動で書いてしまいました。

ありがとう!

はしれ、ひかれ!リーガルリリー、これからも!

はしれ、ひかれ!私たち、いつまでも。

転載元: https://tta-keikaku.jp/ より

Profile

祷 キララ

2000年3月30日生まれ、大阪府出身。2009年に『堀川中立売』でスクリーンデビュー。主演を務めた『Dressing Up』にて第14回TAMA NEW WAVE ベスト女優賞を受賞。数々の映画・ドラマ・舞台に出演。主な出演作に『左様なら』、『アイネクライネナハトムジーク』、『サマーフィルムにのって』、『忌怪島/きかいじま』、玉田企画『영(ヨン)』、iaku『モモンバのくくり罠』など。2024年2月4日から出演する舞台パルコ・プロデュース2024『最高の家出』が紀伊國屋ホールにて上演(他、地方公演あり)。

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